2007年 06月 09日
   21世紀は水
 花や飛鳥を中心に写真を撮るようになって環境のことを考えるようになり、
ますます関心が増してきました。今は田植えの時期、山間部では終わり、
大和盆地(奈良盆地)にも田植えのピークがきました。田植えに ” 水 ” は
絶対に必要な物質! しかも ” きれいな水 ” が不可欠です。

 大和盆地(標高100m程度)は県北西部にあり、東西に約15km、
南北に約30kmの面積を持ち、奈良県全体からすれば7分の1程度です。
かって大和盆地の農業用水はため池の水に頼っていて、ため池の形に
特徴があります。ため池の多くは四角形で条里制の名残で、渇水に苦しむ
農民はすでにある田を犠牲にしてため池にしました。香川県や兵庫県の加古川の
ため池は自然の地形を活用していますから形は決まっていないようです。
この水利権は絶対的な力を持っていて、渇水が続いたときには、村と村の”水”に
関わる争いは厳しいものがありました。

 大和盆地のから南に一山越えたところに(奈良)吉野川があり、その源は
全国有数の多雨地帯の大台ヶ原(年間降水量 5,000mm以上)を持ち、
中央構造線に沿って和歌山県へ西流する一級河川です。
今から約300年前、御所市にあった名柄村の高橋佐助が、この吉野川の水を
農業用水として活用することを考えました。明治時代に和歌山県との合意が
得られないこともあり、この佐助の夢が具現化されはじめたのは昭和27年で、
完成したのは昭和62年(1987年)でした。

 飛鳥の細川の棚田は高台にあるために、この吉野川分水の恩恵を受けていないと
思いますが、現在、大和盆地の多くの田畑は安定した給水を受けています。
人口や企業が増えましたが、今のところ奈良県の水バランスは ” かろうじて ”
保たれているように思います。


「レスター・ブラウン・プランB2.0―エコ・エコノミーをめざして」
著 レスター ブラウン、翻訳 寺島 実郎、出版:ワールドウォッチジャパン
☆世界は「自然の限界を超えて崩壊する」状態に・・・・・・・・
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by tentoumusi7788a | 2007-06-09 22:15 | 天道虫


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